Hip Joint コラム

股関節に関する有識者の方々が、様々な切り口で股関節をコラム形式で解説します。

  
第11回 Hip Joint コラム 2016.8.01

「国産医療機器メーカーとして」

中島義雄 写真 画像
中島 義雄
帝人ナカシマメディカル株式会社
代表取締役会長

 医療機器の輸出入のアンバランスが話題となって久しいが、昨年度は約6000億円の輸入超となったようである。国内マーケットの約80%が輸入品となっている人工関節も、輸出が殆ど無い現状を考えると、この輸入超に大きく貢献していると言える。様々なアイデアと医療技能を持つ日本の医師と、材料開発で世界をリードするバイオマテリアルの力を、製品力に変換できていない国産医療機器メーカとして、悔しさをかみしめる次第である。これまでは海外製品と同等レベルの製品を目指してきたが、それでは現状のシェアを変えることは難しい。海外製品を超える製品をだして初めて、長年の実績を持つ海外製品からマーケットを取り返すことが可能になる。
 さて、国内の人工股関節の昨年度の実績は人工骨頭と人工股関節を合わせて12万症例を超え、人工膝関節の8万症例を加えると、約20万人の患者さんが人工関節手術を受けたことになる。これほど多くの患者さんに使用される人工関節ではあるが、高齢化の進展や若年患者への適用を考えると、人工関節の更なる長寿命化は、メーカに課せられた研究課題である。当社は人工関節に使用されるUHMWPE(超高分子量ポリエチレン)の長寿命化を目指して、世界初のビタミンE添加のUHMWPEを開発し、上市してきた。
これからも、人工関節が抱える課題を一つ一つ解決して、患者様のQOL向上に寄与すると同時に、結果として国産メーカのシェア拡大を目指したい。

  帝人ナカシマメディカル社製 人工股関節、人工膝い関節 画像

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