Hip Joint コラム

股関節に関する有識者の方々が、様々な切り口で股関節をコラム形式で解説します。

  
第8回 Hip Joint コラム 2016.5.01

「患者会としての30年」

高野紀美様 写真 画像
高野 紀美
NPO法人のぞみ会理事長

 のぞみ会は1986年に股関節症の患者会として発足し、今年で30年を迎えます。情報が極端に少ない時代から、今はインターネットの普及により溢れる情報に振り回されるような社会になりました。この長い時間を多くの会員と共に手さぐりで活動してまいりましたが、それには股関節専門の先生方の暖かいご協力をいただいてきたことが大きな「力」となっていますことに感謝の念を深めています。
 人工関節の質と手術手技の向上は、耐久年数の拡大、入院期間の短縮等患者にとって大変有難いことです。一方、短期入院によりリハビリをキチンと終えないうちに退院し、その後の対処に困っている患者が多いという側面があります。のぞみ会には罹患期間が長く、筋肉の硬縮が強くなり稼働域も狭い人が、やっと手術を決心するというパターンが多くみられます。高齢になって発症するのと違い、長い間痛みを我慢してきた方は、術後痛みは取れたが稼働域は広がらず歩行姿勢がよくならないという悩みが残ります。入院中にその人にあったリハビリ指導を受け、退院後にも継続してできる施設があればと切に願っています。(現在の医療制度でこれは難しい課題だとは思いますが・・)『術後は普通に暮らせれば、それがリハビリ』と言い切る医師もいらっしゃるようですが、「普通」とはどんな状況を指すのでしょうか・・。
 高齢長寿の今日、患者は自身の病態を把握し、人生をどう生きたいのかを考えてほしいと、のぞみ会では話し合っています。また、先生方には短い診療時間ではありますが、手術のタイミング、メリットとデメリットを患者が納得できるように、よく説明していただけるようお願いしたいと思っております。

のぞみ会 写真


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