Hip Joint コラム

股関節に関する有識者の方々が、様々な切り口で股関節をコラム形式で解説します。

  
第52回 Hip Joint コラム 2020.01.04

「2020年(令和2年)新春 明けましておめでとうございます。」

公益財団法人日本股関節研究振興財団 理事長 別府諸兄 画像
別府 諸兄
(公財)日本股関節研究振興財団 理事長
聖マリアンナ医科大学名誉教授

 元旦は幸い天候にも恵まれ、素晴らしい新春を迎えました。
 昨年は法人賛助会員、個人賛助会員(サポート会員)、股関節らくらく募金会員、股関節クレジット募金会員の皆様のご支援・ご協力、また理事並びに評議員のご指導により、無事に公益財団法人としての役割を果たすことができました。
 さて、日本は世界一の長寿国でありますが、必ずしも全ての人が元気なまま長寿を全うするわけではありません。統計によれば、「平均寿命」から「健康寿命」を差し引いた期間は6~8年にもなり、多くの高齢者の方々は、病気で通院あるいは入院や、寝たきりや介護を受けています。このような介護状態を減らし、いつまでも元気で歩くためには、特に人間の歩行に重大な機能を担っている股関節をケアすることが重要となっています。 変形性関節症を伴った患者さんは、現在では年間に人工股関節置換術が約6万人超、人工膝関節置換術が約8万人とも行われています。この状況を受け人工股関節置換術を受けた患者様のご要望で、海外の空港での金属探知機ゲートでエラー音がなるので、「外国語での説明が難しい」との相談がありました。その後、財団では検討を行い、2018年から公益的活動の一つとして、日本股関節研究振興財団 (HJFJ) 人工股関節ステッカーを考案し、無料配布を始めました。読売新聞にその内容が紹介されて2000件を超える問い合わせがありました。また、人工膝関節の手術を受けた患者様からも同様な要望が寄せられましたので、人工股関節のイラストに人工膝関節も加えて、日本語・英語・スペイン語・中国語の表記を追加し「HJFJ人工関節ステッカー」としてリニュアルをしました。この活用方法は東京都並びに各都道府県の福祉保健局にて配布されているヘルプマーク、各種証明書、所持品等(スマートホン、キーホルダーなど)に貼ることです。
 そして、2019年秋に当財団WEBサイトにて無料配布中の「HJFJ人工関節ステッカー」が、下記の国土交通省のWEBサイトにて、紹介されることになりました。※下記のリンクをご覧ください。外部サイトへ飛びます。
 → 国土交通省WEBサイト:HJFJ人工関節ステッカー掲載ページ
 HJFJ人工関節ステッカーにご興味のある方は、下記のリンクよりお申込ください。
 → HJFJ人工関節ステッカー紹介・申込ページ
 当財団は、年々増加傾向にある人工関節の患者様のために、より良い安心できる社会の構築のため日々邁進していく所存です。尚、従来の有望な股関節外科医師への助成金交付に加え、若手股関節外科医師の研究・臨床のためには、海外・国内研修事業も毎年おこない貢献をしております。是非、財団の「股関節研究者の皆様へ」のページをご一読ください。
 今年も、財団にご支援・ご協力をいただければ幸いです。

HJFJ人工関節ステッカー及び財団応援ステッカー 公益財団法人日本股関節研究振興財団 画像

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